「正しく知ろう 子どものアレルギー」講演会へ行ってきました

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土曜日、横浜市内で「正しく知ろう 子どものアレルギー」という講演会が
あったので行ってきました。

参加対象は、患者・家族、サポートする側の教諭・養護教諭・栄養士など学校・園関係者、保健師、看護師などの保健・福祉・医療関係者や関心のある一般の方。

コチャを夫に預けて、単身で行ってきました。
私と同じように患者・家族であろう子ども連れのお母さんなどもいましたが、
全体的には、学校関係者らしき方のほうが多かったように感じました。


第1部「正しく知ろう 子どものアレルギー(食物アレルギーを中心に)」
→相模原病院の海老澤元宏先生のお話。

エピペン講習
→ひとり1本ずつ、練習用の針の出ないエピペンが貸し出されました。

第2部「アレルギー児のサポート充実に向けて」シンポジウム
 ~「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」を生かす~
→座長は福岡病院の西間三馨先生、シンポジストは以下5名の方々でした。
 ・相模原病院の海老澤元宏先生
 ・文部科学省スポーツ・青少年局の高山研先生
 ・横浜市教育委員会の松本清江先生
 ・横須賀市立小学校の養護教諭の田中好子先生
 ・アレルギー児保護者(小学校教諭でもあるが産休中)砂長聖子さん


第1部のお話では、アレルギー、アトピー、ぜんそく、
食物アレルギーとアナフィラキシー、食物アレルギーの疫学、
といったテーマに沿って、最新の情報を得ることができました。

食物アレルギーに関しては、ここ10年ほどで大きく進歩しているそうです。
以前はこうだったけど、今は違う、というようなお話もあり、
自分の中でも、知識の再整理ができて、なんだかすっきりしました。

こういう専門の先生のお話を直接聞ける機会に参加できてよかった!
と思いました。

私がいちばん印象に残ったのは、負荷試験の必要性の話。
食物アレルギー研究会のサイトの中に
『食物負荷試験実施施設』というページがある、ということでした。

全国の食物負荷試験実施施設の一覧があり、
外来負荷、入院負荷の実施症例件数も公開されています。

あと、ネット上にはたくさんの情報があるけれど、
コマーシャル的なサイトの多くは、情報の信頼性が低いので、
アレルギー学会やアレルギー協会のサイトなど、信頼できるサイトから
情報を得るようにしてほしい、ということでした。

資料の中にあった『参考になるホームページ』よりいくつか記載します。
- 日本アレルギー学会
- 日本アレルギー協会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本皮膚科学会
- 厚生労働省「リウマチ・アレルギー情報」
- リウマチ・アレルギー情報センター
- 独立行政法人 環境再生保全機構「ぜん息などの情報館」
- アトピー性皮膚炎についていっしょに考えましょう。

エピペン講習では、マイラン製薬の方から説明がありました。
エピペンとは、アナフィラキシーショック時の治療に用いられる
アドレナリン(エピネフリン)の薬液と注射針が内蔵された自己注射製剤です。
緊急の際、補助的に使うものです。
エピペン注射後は、必ず医師の診察を受けることが必要です。

これが練習用エピペン。
(急遽用意されたもののため、英字版)
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練習用エピペンを使って、実際の手順をやってみました。
必ず「グーで握る」のがポイントだそうです。
(詳しい使い方は→http://www.epipen.jp/

エピペンは、太もも前外側に打ちます。
自分の足にカチッと何度かやってみましたが、簡単でした。
もしも、そういう場面に遭遇した時の心構えができたし、
大変貴重な体験となりました。

針が出る本物のエピペンも用意されていて、発砲スチロールに
エピペンを打つ実演もありました。
本物は注射後、約1.5cmの針が出るということを確認できました。

ちなみに、アドレナリン自体は、人間の体で作られるのと同じものであり、
副作用は気にしなくて大丈夫、ということでした。

当日、書籍販売もあったのでこの3冊を購入しました。画像

(左)「子供が喜ぶ食物アレルギーレシピ100」
  海老澤先生監修のレシピ本。

(中)「市民のための小児ぜん息と食物アレルギー講座記録集」
  国立成育医療センター赤澤晃先生の講演の記録。

(右)「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」
  文部科学省が監修し、(財)日本学校保健会が発行したガイドライン。
  平成20年4月以降、全国の学校などに配布されているそうです。

第2部のシンポジウムは、この「学校のアレルギー疾患に対する
取り組みガイドライン」がテーマでした。
西間先生、海老澤先生は、このガイドラインの作成メンバーです。

学校の中で、毎日の給食、アナフィラキシーの対応など、
多くの困難を抱えるアレルギー児のQOLを上げるための取り組みです。

ポイントは、学校・医師・保護者の三者の共通理解のもとに
アレルギー児ひとりひとりに対応する、ということ。

そのためのツールとして、「学校生活管理指導表」というフォーマットが
ガイドラインの中で提示されています。
↓日本学校保健会が運営する「学校保健」サイトからダウンロードできます。
http://www.gakkohoken.jp/book/bo0002.html

横浜市では、このガイドラインが発行される前に、既に、
「食物アレルギー対応の手引き」というものがあり、平成19年1月から
運用されているそうです。

「食物アレルギー対応の手引き」も海老澤先生が監修されたため、
今回作成されたガイドラインと齟齬はないそうです。

横浜市教育委員会のサイトにPDFファイルがあります。
http://www.city.yokohama.jp/me/kyoiku/kenkyo/kyushoku/allergy.pdf

横浜市教育委員会の先生のお話では、
横浜市の学校における対応の流れや現状についての話もありました。
コチャは、来春、市内の小学校に入学予定なので、とても参考になりました。

横須賀市の養護教諭の先生のお話では、ガイドラインが突然、
送られてきたことについて、現場の当初の戸惑いの様子が伝わってきました。

それまでは、エピペンを学校で預かることすらできなかったそうですが、
このガイドライン以降は、エピペンを学校で預かることになった、
というお話でした。

戸惑いながらも、エピペンを処方された児童の命を守るため、
学校の対応は確実に前進している、ということが分かりました。

保護者の方からは、こんなに良いガイドラインが出来ているのに、
保護者にはあまり知らされていない、という声がありました。
たしかに、私もこのガイドラインの存在を、この講演会で初めて知った次第です。

ガイドライン運用開始以降に、でてきた問題や疑問点などは、
↓「学校のアレルギー疾患に対する取り組みQ&A」にまとめられています。
http://www.gakkohoken.jp//modules/pico/index.php?content_id=37

学校・医師・保護者の三者三様の話を聞く中で、
ガイドラインの活用について、まだこれからの課題もあるようでした。

『アレルギー児の学校生活を改善させるため、
 みんなで素晴らしいガイドラインにしていきましょう。』

西間先生の締めの言葉にあった「アレルギー児の学校生活改善」。
これは三者が共通に思っている大切な目標だと思いました。

当日は、たくさんの資料をいただいて帰りました。画像

いただいた資料の中に「食物アレルギーサインプレート集」というのがありました。
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該当するアレルゲンのイラストを切り取って台紙に貼り、
市販の名札ホルダーケースなどに入れて、使うものです。

食事が出る行事、お友達と遊ぶ時、公園で遊ぶ時、習い事に行く時、
保育園などのシーンで、利用されているそうです。

食べ物が出る子供会行事など、やはりアレルギーがあるために
ためらって、見送った経験があります。
でも、次の機会には、このプレートをつけて、参加してみようかな!
ちょっとだけ、そんな勇気がわいてきました♪

シールタイプの制作も始めているそうです。
↓食物アレルギーサインを広めるデザイングループの制作日記。
http://ameblo.jp/alsign

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